スコーピオンのミロが宝瓶宮を訪ねてみると、アクエリアスのカミュは 何やら手紙を読んでいる真っ最中だった。 「水晶聖闘士からの手紙か?」 「うむ。弟子の氷河とアイザックの成長ぶりを綴っての定期便だ。」 「それならばもっと嬉しそうな顔をすればいいものを。君の弟子にしては 明朗な男だが、普段どういう話をしていたのか、まるで見当がつかないな。 どうだ?カミュよ。君には冗談のひとつも言えまい?」 カミュは、静かに友のほうを振り返った。 「ミロよ、そういう君に冗談が言えるのか?」 その言葉にミロは「ふっ」と鼻先で笑って、挑発するような目をカミュに 向け、こう言った。 「『隣の空き地に囲いが出来たってね』『へー』」 …沈黙。 ただでさえ冷気を感じるこの宝瓶宮の中は、すでに氷点下の冷たさだ。 「つまらん事を言ったようだな。」内心の動揺を隠しつつ、ミロはあくまで クールに宝瓶宮を去った。 カミュは、ただ一人残された宝瓶宮にたたずみ、静かに心の中で復唱していた。 ――『隣の空き地に囲いが出来たってね』『へー』―― そして彼は、小さく笑った。 |
BACK: |
[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
自宅で仕事がしたい人必見!
]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]
FC2 | キャッシング 花 | 出会い 無料アクセス解析 | |